日藝とは 教育方針
日本大学芸術学部では、教育目標を達成するためその教育方針を、下記のとおり定める。
学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
日本大学大学院芸術学研究科では、日本大学教育憲章に基づき、「日本大学の目的及び使命」を理解し、「自主創造」を構成する「自ら学ぶ」「自ら考える」「自ら道をひらく」能力に基づく、芸術・文化全般に対して国際的視野を備え、本研究科の修了要件を満たした者に、学位を授与します。
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博士前期課程
博士前期課程では、文芸学、映像芸術、造形芸術、音楽芸術、舞台芸術各専攻の修了要件を満たし、各研究分野における理論と歴史を専門的に探究する力を持ち、問題を自ら解決するために、芸術の研究と表現を磨き、その能力を社会に生かす姿勢を持つことが、課程修了の基準です。
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博士後期課程
博士後期課程では、芸術の研究者、創作者として自立するための高度な専門的知識と能力を身につけ、独力で新たな研究、創作の問題を見出し、解決させ、社会に貢献できるようになることが、課程修了の基準です。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
日本大学大学院芸術学研究科では、日本大学教育憲章に基づき、学位授与の方針に沿って教育課程を編成し実施します。
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博士前期課程
博士前期課程では、文芸学、映像芸術、造形芸術、音楽芸術、舞台芸術の5つの専攻を置き、21世紀の芸術が担う社会的先導性を身につけることを目標とします。
基礎的素養と各専攻の専門知識を培うと同時に、専攻の壁を越えて学生の知的関心に応じるべく、相互に関連する広範囲の科目を配置し、修士論文・作品の研究を個別に指導します。
憲章の8つの能力を養成するとともに、芸術分野の多岐にわたる授業科目を体系化し、講義・演習・実習・実技等の授業形態を組み入れた学修方法による教育課程を以下のとおり編成し、実施します。- 主指導教授が担当する科目を1年次より2年間継続して履修し、修士論文・修士制作の作成のための指導を少人数制で実施する。
- 全専攻共通科目である「芸術学特論」では、芸術の歴史のなかで各領域の芸術の果たしてきた役割と社会における意味を総合的に論考して、今日の芸術的状況を認識することを目的としている。また、「リサーチ特殊研究」では論文作成の基本と原則を習得し資料収集の方法などの能力を養うことを目的とし、芸術の表現力と技術を身に付けつつ、修士論文執筆のための実践的な指導を実施する。
- 専攻ごとに芸術理論・歴史を専門的に探究する力を修得するための理論部門や、各自の専門研究における問題を自ら解決するための演習・実習部門を設置し科目を配置する。また、相互に関連する他専攻の専門科目を履修する関連領域部門では、学生自身の専門領域に留まらない知的関心に応えられるようなカリキュラムを編成する。
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博士後期課程
博士後期課程では、博士前期課程での研究をさらに発展させるため、指導教員により、論文作成における多岐にわたるアドバイスを行うとともに、研究成果発表のプレゼンテーション能力を強化し、コースワークとリサーチワークを組み合わせた体系的な授業形態を組み入れ、学生自身が独力で問題設定から解決までできることを目指した教育課程を以下のとおり編成し、実施します。
- 1年次より主指導教員が担当する「芸術研究特別演習」を中心にリサーチワークを実施して、実技能力や調査研究能力、研究理論を構築する能力に関する綿密な指導をとおして、学生自らが設定する研究内容を高次なものへと高め、博士論文の作成に向けた総合的かつ実践的な研究指導を実施する。
- コースワークを充実させ、研究・創作の視野を広げ、幅広い学識を涵養するため、他領域の科目を履修するとともに、理論だけでなく作品制作等の表現をとおしての教育を実施する。また、「芸術学特殊研究」を必修科目として、芸術を学ぶ上で必要とされる芸術学や美学のほか様々な学問領域の歴史について理解する。
- 博士論文提出までに1次予備試験、2次予備試験(中間発表)の2回の予備試験と博士論文提出の際の口頭発表をとおして、研究者・表現者として必要なプレゼンテーション能力を身に付けるとともに、指導教員以外の教員からの助言を受け博士論文を完成させる。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
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博士前期課程
本学の教育理念である「自主創造」に基づき、芸術の歴史と理論を学び、多様化する高度な表現を論理的かつ批判的に思考し、新たな芸術の研究・表現を創造できる人を求めます。
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博士後期課程(芸術専攻)
本学の教育理念である「自主創造」に基づき、芸術の豊かな知識・教養と倫理観を持ち、自ら研究課題を発見・解決する方法を思考し、自立した研究・創作活動に挑戦し、次代の芸術をリードする人を求めます。
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選考について
日本大学大学院芸術学研究科では、創造性を評価します。論文(小論文)試験では論理性と発想力を審査します。実技・作品審査では技術と表現力を審査します。外国語試験では各専攻において文献・論文研究に必要となる読解力を審査します。
口述試験では各専攻分野で芸術を学ぶための意欲、適性及び人間性を審査します。施行日 平成29年4月1日